CS:GOでautoexec.cfgを使用していた人向けに、CS2へautoexecを移行させるにあたっての注意事項や移行方法などを解説します。
更新(2024/08/11):最新版に更新しました。
忙しい人向け
- autoexecの保存場所が変わっているので注意
1/0で指定するコマンドはtrue/falseに変更1
/0
とtrue
/false
のどちらでも可能になりました
- 回線系、bob系のコマンドはほとんど削除
cl_crosshairstyle
の0
/1
/3
は削除unbindall
がそのままだとバグる(解決策あり)cl_righthandは右利き強制、net_graphも削除- cl_righthandは
cl_prefer_lefthanded
として復活しました - net_graphはテレメトリとして復活しました
- cl_righthandは
買い物bindは武器スロット依存に変更- アップデートで武器種類を指定しても買えるようになりました
- jumpthrowスクリプトの内容が変更
- 起動オプションは「何も記述しない」推奨
- 新スタイルのbobコマンドが実装され、旧bobとの切り替えが可能になりました
autoexec.cfgについて
保存場所
C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\Counter-Strike Global Offensive\game\csgo\cfg
CS:GOとは保存場所が違います。Counter-Strike Global Offensive\game\csgo
となっているため注意が必要です。
有効化方法
CS:GOと同じです。autoexec.cfgの最下行にhost_writeconfig
コマンドを記入し、上記ディレクトリに配置するだけで有効化できます。
CS2で変更・削除されたコマンド
CS2ではCS:GOとは記述方法の異なるコマンドや、動作しなくなったコマンドがいくつか存在します。
1 or 0系のコマンド
CS:GOではcl_crosshairdot
やhud_showtargetid
など、オンの場合は1
、オフの場合は0
と記述するコマンドが多数存在しましたが、CS2ではこれらのコマンドの記述方法がすべて変更になっています。
CS2ではオンの場合はtrue
、オフの場合はfalse
と記載します。1もしくは0では動作しなくなったので注意が必要です。
【追記(2024/08/11)】
その後のアップデートでCS:GOと同様に1
/0
と記述しても動作するようになりました。(true
/false
でも動作します)
回線系
cl_cmdrate
cl_interp
cl_interp_ratio
cl_updaterate
上記コマンドはすべてCS2では削除されたので、autoexecから削除しておきましょう。
回線系でもrate
は引き続き利用できます。最大値はCS:GO同様786432
となっています。
bobコマンド
cl_bob_lower_amt
cl_bobamt_lat
cl_bobamt_vert
cl_viewmodel_shift_left_amt
cl_viewmodel_shift_right_amt
viewmodelの揺れを制御する上記のbobコマンドは残念ながらCS2では削除されたので、autoexecから削除しておきましょう。
クロスヘア
cl_crosshairstyle
0
/1
/3
が削除され、これらの値は従来の2
の挙動に統一されました。4
と5
は引き続き利用可能です。
cl_crosshair_outlinethickness
最低値が1になり、0.5に設定することができなくなりました。
【追記(2024/08/11)】
アップデートでCS:GOと同様に0.5
に設定することができるようになりました。
unbindall
CS:GOのautoexecではunbindall
の後にbind
を再設定する記述がよくありましたが、CS2では同様のことを行うとマウスが動かなくなります。理由はマウスの視点移動に関するコマンドが追加されたためです。
下記コマンドを記述することで解消できます。
bind "MOUSE_X" "yaw"
bind "MOUSE_Y" "pitch"
yaw
やpitch
コマンドは数値記述することで視点移動を行うことができますが、数値記述を行った場合アカウントをBANされる例が海外で発生しているため、上記以外にバインドすることは避けましょう。
bind系
左右移動
+moveleft
は+left
、+moveright
は+right
に変更されました。
歩く
+slow
は+sprint
に変更されました。が、走りません、歩きます。
テンキー系
コマンドが下記のように変更されています。
旧 | 新 |
---|---|
KP_INS | KP_0 |
KP_END | KP_1 |
KP_DOWNARROW | KP_2 |
KP_PGDN | KP_3 |
KP_LEFTARROW | KP_4 |
KP_RIGHTARROW | KP_6 |
KP_HOME | KP_7 |
KP_UPARROW | KP_8 |
KP_PGUP | KP_9 |
KP_SLASH | KP_DIVIDE |
bindtoggle
bindtoggle
は削除されました。bind "<key>" "toggle <command> <value1> <value2>"
は使用可能です。
use weapon_xxx
bind "<key>" "use weapon_xxx"
などで特定の武器を持つことができなくなりました。投げ物類であれば下記で対応しましょう。
旧 | 新 |
---|---|
use weapon_hegrenade | slot6 |
use weapon_flashbang | slot7 |
use weapon_smokegrenade | slot8 |
use weapon_molotov | slot9 |
use weapon_incgrenade | slot9 |
use weapon_decoy | slot10 |
r_cleardecals
r_cleardecals
コマンドはCS2では削除されました。
その他の削除されたコマンド
cl_autowepswitch
デフォルトの挙動がfalse
となり、コマンド自体はCS2では削除されました。
CS2では武器を拾った際に自動的に拾った武器に変更されなくなり、「自動的に拾った武器に変更する」ように設定することはできなくなりました。
cl_righthand
デフォルトの挙動がtrue
となり、コマンド自体はCS2では削除されました。
CS2では武器は常に右側に表示され、左側に表示するよう設定することはできなくなりました。
【追記(2024/08/11)】
アップデートによりcl_prefer_lefthanded
が追加され、左利きに設定できるようになりました。当該コマンドを1
もしくはtrue
とすることで左利きに設定できます。
また、下記コマンドをbindすることでスクリプトを使用せず試合中に利き手を変更することができるようになりました。ただし、従来の利き手変更スクリプトのように即時変更ではなく、アニメーションを挟むようになりました。CS:GOの利き手変更スクリプトは利用できません。
switchhands
switchhandsleft
switchhandsright
net_graph
net_graph機能およびコマンドはCS2では削除されました。
cl_showfps
は残っていますが文字が大きく見づらいので、SteamオーバーレイやShadowplayのフレームレート表示を利用するといいでしょう。
【追記(2024/08/11)】
アップデートでnet_graphに似たような機能がテレメトリとして実装されました。下記コマンドでそれぞれ表示できます。0
で非表示、1
で閾値を上回った(下回った)場合のみ表示、2
で常時表示となります。
cl_hud_telemetry_frametime_show "0/1/2" // フレームレート(fps)とフレームタイムの表示
cl_hud_telemetry_frametime_poor "100" // フレームレート(fps)の閾値、下回ると表示
cl_hud_telemetry_ping_show "0/1/2" // PINGの表示
cl_hud_telemetry_ping_poor "5" // PINGの閾値、上回ると表示
cl_hud_telemetry_net_misdelivery_show "0/1/2" // パケットロスと誤送信の表示
cl_hud_telemetry_net_misdelivery_poor "100" // パケットロスと誤送信の閾値、上回ると表示
m_rawinput
デフォルトの挙動がtrue
となり、コマンド自体はCS2では削除されました。
CS2ではRawinputがデフォルトで有効化され、無効化することができなくなっています。
m_customaccel
デフォルトの挙動がfalse
となり、コマンド自体はCS2では削除されました。
CS2ではマウス加速の設定自体が削除されたため、関連コマンドがすべて削除されています。
買い物bind
CS2では購入メニューがグリッドレイアウトになり、buy
コマンドはロードアウトスロット依存となりました。
そのため、買い物bindはこれまでのように指定された武器を購入するのではなく、当該スロットにある武器を購入するようになったので注意してください。
【追記(2024/08/11)】
アップデートで従来通り武器種を指定して購入できるようになりました。また、スロット別のbuyコマンドでも購入することが可能です。
スロット別buyコマンド
Pistols | Mid-Tier | Rifles | |||
---|---|---|---|---|---|
1 | buy secondary0 | 1 | buy midtier0 | 1 | buy rifle0 |
2 | buy secondary1 | 2 | buy midtier1 | 2 | buy rifle1 |
3 | buy secondary2 | 3 | buy midtier2 | 3 | buy rifle2 |
4 | buy secondary3 | 4 | buy midtier3 | 4 | buy rifle3 |
5 | buy secondary4 | 5 | buy midtier4 | 5 | buy rifle4 |
alias
aliasはCS:GOと同様に設定可能です。しかし挙動が一部変更されたため、ジャンプ投げ(jumpthrow)スクリプトがCS:GOと同じ記述では動かなくなっているため、下記のように再設定が必要です。
ジャンプ投げ(jumpthrow)スクリプト
alias "+jumpaction" "+jump;"
alias "+throwaction" "-attack;-attack2"
alias "-jumpaction" "-jump"
alias "+runthrow" "+forward;+jump"
alias "-runthrow" "-jump;-forward"
bind "好きなキー" "+jumpaction;+throwaction" // 通常ジャンプ投げ
bind "好きなキー" "+runthrow;+throwaction" // 走りジャンプ投げ
起動オプション
現状、起動オプションには「何も記述しない」ことを推奨します。起動オプションに記述することで有意に働くコマンドが存在しないことが理由です。
コマンド
+exec autoexec
この記事の上部に書かれている方法でautoexecが読み込まれるため、記述する必要がなくなりました。
-high
フレームレートが低下する恐れがあるため使用非推奨です。
-console
このコマンドを記述しても、CS:GOのようにコンソールを開いた状態で起動しなくなりました。一方でcon_enable
の値を無視してコンソールを有効化する機能は依然存在しています。
-novid
削除されました。
-tickrate
削除されました。
コメント
コメント一覧 (2件)
なんだこの超絶有能なサイト!?
マウス一切動かなくて困ってました。ありがとうございます!
非常に助かります。